医療事務 2024.07.30

医療事務に英語力は必要? 外国人受診者の対応について

医療事務に英語力は必要? 外国人受診者の対応について

日本には留学、仕事、観光などで多くの外国人が訪れます。日本語が話せる人もいれば、母国語や英語しか話せない人もいます。こうした外国人受診者に対応するために、国際共通語である英語を活用できれば、医療事務の活躍の場は広がります。
医療事務において英語力が必要かどうか、英語力を活かせる職場、そしておすすめの資格について紹介します。英語力があることで、患者とのコミュニケーションが円滑になり、サービスの質が向上します。

医療事務に英語力は必要なのか

医療事務に英語力は必須ではありません。通常の業務は日本語で行うので、英語が話せなくても問題ありません。しかし、英語力を備えた医療事務は少なく、英語力を身につけることで人材価値が高まります。

日本語を話せない外国人患者が日本の医療機関を訪れる際、言葉の壁で不安を感じることは容易に想像できます。英語を話せるスタッフがいると、その不安を和らげ、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
これにより、誤解なく正確な情報を伝えたり聴き取ったりすることができます。

医療事務が英語力を活かすことのできる職場の例

医療事務が英語力を活かすことのできる職場の例

英語力を活かせる医療事務の職場は、多岐にわたります。特に外国人受診者が多い地域や特定の認証を受けた医療機関では、その重要性が一層高まります。
以下に、英語力を活かして活躍できる職場を紹介します。

大都市や観光地など外国人受診者の多い地域の病院

外国人受診者が多くいる地域では、英語力の高い医療事務の需要が高いため、英語力を活かせる職場として特におすすめです。
観光地や大都市では多くの外国人が訪れるため、英語での対応が求められる場面が増えています。これらの地域の病院では、英語での対応ができることで患者の満足度が向上し、医療サービスの質も向上します。

外国人患者受入れ医療機関認証制度認定医療機関

外国人患者の受け入れを推進する国の事業である外国人患者受入れ医療機関認証制度認定医療機関も、英語力のある医療事務が活躍できる職場の一つです。
この認証を受けた医療機関では、外国人患者が安心して受診できる環境を整えることが求められています。英語力を持つ医療事務スタッフは、そのような環境作りに貢献し、医療機関の評価を高める重要な役割を果たします。

英語力を身につけることで、医療事務としての可能性が広がり、さまざまな職場での活躍が期待されます。外国人患者との円滑なコミュニケーションを実現し、信頼関係を築くことで、医療サービスの質を向上させることができるのです。

医療事務に必要な英語力

医療事務の業務で役立つ英語力を身に付ける際、まず必要なのは、保険証の確認、問診票の記入案内、会計の対応など基本的な会話力です。医療機関によって異なりますが、日常会話レベルの英語が話せれば十分です。

また、医療用語のような専門的な言葉を覚える必要はありませんが、一般的な病名や基本的な医療行為に関する英語は知っておくと役立ちます。これにより、外国人患者とのコミュニケーションが円滑になり、正確な対応が可能になります。

英語力のある医療事務におすすめの資格

英語力のある医療事務におすすめの資格

医療事務の仕事において、英語力を活かせる場面は多岐にわたります。そこで、英語と医療の知識を組み合わせた専門的な資格を取得することで、キャリアアップの可能性が広がります。以下に、特におすすめの資格を2つご紹介します。

医英検(日本医学英語検定試験)

英語力がある場合は、資格を取得すると転職に有利です。一般的な英語資格としては、英検(実用英語技能検定)、TOEIC、TOEFLなどがありますが、医療事務が業務で使える英語力を証明するためには、専門的な医療英語の資格が効果的です。

例えば、「医英検(日本医学英語検定試験)」や「医療英会話技能認定」などの資格が挙げられます。これらの資格を取得することで、医療の現場で必要な英語力を実証でき、キャリアアップにも繋がります。

医療英会話技能認定

医療英会話技能認定は、一般財団法人日本医療教育財団が開催する資格で、医療機関の受付業務に必要な基礎的な英語力を認定する資格です。学科と実技の試験があり、それぞれで70%以上の得点を取得することで合格できます。
この資格を取得することで、医療現場での英語対応力を証明することができます。

おわりに

多くの外国人が日本を訪れる中、医療事務が英語力を身につけることで活躍の場が広がります。通常業務は日本語で行いますが、英語力があることで外国人患者とのコミュニケーションが円滑になり、サービスの質が向上します。
特に大都市や観光地、外国人患者受入れ医療機関では、英語力が求められます。さらに、医英検や医療英会話技能認定などの専門資格を取得することで、転職やキャリアアップに有利になります。

英語力を高めることは、医療事務としての人材価値を高める重要なステップです。

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