医療事務 2025.01.27

医療事務の退職届の書き方|作成方法や提出時の注意点を解説

医療事務の退職届の書き方|作成方法や提出時の注意点を解説

医療事務は全国各地に求人があり、転勤や引っ越しに伴う転職がしやすい職種として知られています。
転職の際には適切な手続きとして退職届の提出が必要ですが、その作成方法に不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、医療事務職における退職届の作成方法と提出時の注意点について詳しく解説します。

退職届・退職願・辞表の違い

職場を去る際の正式な書類には、それぞれ異なる性質と用途があります。

退職届は、すでに退職が確定した後に提出する書類であり、医療機関との合意形成後に事務処理を進めるために使用します。一度提出すると基本的に撤回できないため、慎重な取り扱いが求められます。

退職願は退職の意思を正式に伝えるための書類です。口頭での意思表示でも問題ありませんが、特に次の職場が決まっている場合など、意思が固い場合の証拠として活用できます。

辞表は主に社長や取締役など、雇用契約によらない立場の人が役職を辞する際に使用します。一般社員は原則として作成する必要はありません。
ただし、公立病院などに勤務する公務員の医療事務職は、退職届の代わりに辞表を提出することになります。その場合でも、まずは口頭や書面で退職の意思を伝えることが望ましいとされています。

医療事務の退職届・退職願の書き方

医療事務の退職届・退職願の書き方

退職に関する書類の作成方法には、厳密な規定はありませんが、一般的な様式と記載方法があります。実際の書類作成にあたっては、例文を参考にしながら、縦書きまたは横書きの形式に従って作成し、適切な封筒に収めて提出することになります。

以下では、それぞれ詳しく説明していきます。

例文

退職の意思を伝える文章は簡潔かつ明確である必要があります。
退職届の場合は「この度、一身上の都合により、○年○月○日をもちまして退職いたします」という形式が一般的です。
一方、退職願では「この度、一身上の都合により、○年○月○日をもって退職したく、謹んでお願い申し上げます」という表現を用います。

ただし、医療機関側の都合による退職の場合は、自己都合との誤解を避けるため、「一身上の都合」という表現は避け、具体的な理由を記載します。

記載内容

退職届や退職願の作成において、記載すべき内容は基本的に同じです。ただし、その配置方法は縦書きと横書きで異なります。
以下では、それぞれの書式における記載項目の配置と記入方法について説明します。

縦書き

縦書き形式では、最上部に「退職届」または「退職願」という標題を記載します。
次の行には「私儀」を下詰めで配置し、その後に退職理由と退職日を記載します。
退職届では相談で決定した日付を、退職願では希望する退職日を明記します。
提出日は「○年○月○日」の形で記載し、その下に所属部署名、役職、氏名を記入して捺印します。
宛名は医療機関の正式名称と最高責任者の役職・氏名を記載し、氏名の後には一文字分の空白を設けて「殿」と付記します。

横書き

横書き形式では、ページ最上部の中央に標題を配置します。
右側に提出日を記載し、左側には宛名を配置します。提出者の氏名は右詰めで記載し、その後に「私儀」を同じく右詰めで記入します。
本文の退職理由は左詰めで記載し、文末は右詰めで「以上。」と締めくくります。

封筒

書類を入れる封筒は、白色・無地で郵便番号枠のないものを選択します。サイズは書類が三つ折りにできる大きさが適切です。
封筒の表面には提出する書類と同じ標題を記載し、裏面の左下には所属部署名、役職、氏名といった提出者情報を記入します。

提出時の注意点

提出時の注意点

退職関連書類は直属の上司や人事部に提出します。提出の際は突然の申し出を避け、事前に相談の時間を設けて個別に手渡すことが望ましいでしょう。

法律上は退職の2週間前までの告知で有効とされていますが、多くの医療機関では独自の予告期間を定めています。そのため、就業規則を確認し、通常は1〜2ヶ月前までに提出することが推奨されます。
これにより、業務の引き継ぎや後任の採用など、円滑な移行が可能となります。

おわりに

医療事務職における退職届や退職願の作成は、形式的な手続き以上に、円満な退職と次のキャリアへの移行を支える重要なプロセスです。

明確な規則はありませんが、適切なマナーと手順を理解し、実践することで、スムーズな職場移行が可能となります。

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