医療事務にはどんな資格がある？　転職時、気になる資格について(2)

前回、「医療事務にはどんな資格がある？ 転職時、気になる資格について(1)」では、以下の四つの資格を紹介しました。

• メディカルクラーク
• レセプト点検業務技能検定試験
• 医療事務検定試験
• 診療報酬請求事務能力認定試験

本記事では、上記以外の他に、持っていると良い医療事務の資格について紹介します。

医療事務の資格　医事コンピュータ技能検定試験

「医事コンピュータ技能検定試験」は、一般社団法人医療秘書教育全国協議会が、6月と11月の年2回実施している検定試験です。受験資格は特になく、三級、二級、準一級の3段階があります。数字が小さいほど高い能力を証明できます。

【受験料】

• 三級: 6,400円
• 二級: 7,500円
• 準一級: 8,600円

ひとつ上の級を併願受験することも可能です。

医療現場のIT化が進んだことで、年々コンピュータの知識を持っている人材の需要が高まっています。そのため、PCスキルを証明したい場合には、この資格の取得がおすすめです。

医療事務の資格　医療事務実務士

「医療事務実務士」は、医療情報実務能力検定試験に合格することで資格を得らえます。特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が実施する試験で、教育指定校および団体受験でのみ受験可能です。個人受験はできません。

【試験の種類】

• 二級
• 一級（二級合格者のみ受験可能）

この資格は、「診療報酬請求事務能力認定試験」と似た性質を持ちますが、難易度は低めとされています。

医療事務の資格　医療事務管理士

「医療事務管理士」は、医療事務管理士技能認定試験に合格することで取得できます。株式会社技能認定振興協会が実施しており、在宅またはインターネットで受験可能です。
受験資格は特にありませんが、受験料は7,500円です。

【試験内容】

• 学科試験: 医学一般、法規、保険請求事務
• 実技試験: レセプト点検、外来・入院のレセプト作成

医療秘書資格　医療秘書技能検定試験

医療事務からさらにスキルアップしたい方には、医療秘書資格の取得もおすすめです。「医療秘書技能検定試験」は、一般社団法人医療秘書教育全国協議会が実施しており、医療秘書として必要な知識と技能を測定する試験です。
この資格を取得することで、医療秘書への転職活動が有利になる可能性があります。

【試験の種類と受験料】

• 三級: 4,000円
• 二級: 5,100円
• 準一級: 5,800円
• 一級: 6,500円

まとめ

本記事では、以下の医療事務の資格を紹介しました。

• 医事コンピュータ技能検定試験
• 医療事務実務士
• 医療事務管理士

これらの資格は、医療事務としてのスキルや知識を証明するものです。必要に応じて受験を検討してください。

また、今回は医療事務の資格だけでなく、医療事務からのスキルアップとして「医療秘書技能検定試験」も紹介しました。
医療事務に関連する職種として、医療秘書や診療情報管理士などの仕事もあります。スキルアップを目指す際には、これらの資格についても学ぶとよいでしょう。